「毎日がときめく片付けの魔法」は、主に片付けを終えたあとのときめき生活を中心に書かれている。片付けを終えると自分の理想の暮らしが見えてくるとこんまりは言う。
一周目よりそれがよくわかった。いまの暮らしの中でそれが実践できることもわかってきた。
モノが邪魔、モノの管理に手を取られて時間がない、だから捨てるというモノを目の敵のように扱い、実用性重視で機械的にモノを取捨選択する片付け論が多い中で、こんまりは「モノは味方だ、真剣に向き合い、真価を発揮させてあげなければいかん」とありそうでなかった視点を持ち込んできた。
持っているなら責任をもって世話して、手放すなら感謝して自分の手で引導を渡すことが大事だと気づかせてくれた。最近は「百姓貴族」や「銀の匙」みたいな、畜産に通じる気持ちで家のモノとつきあっている。