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オカルト部のことを語る

霊能者歴60年の祖母100歳。
オカルト現象が頻発するはてこ実家離れについて。

「なんでもないのよ。『なんの障りもありません』って出てるわ」
「でも誰もいないときに重い引き戸が開いたりするんですよ」
「それは前世の因縁を個人が持っているからなの」
「わたしと夫と甥太郎が別々に確認したんですよ」
「大丈夫。『障りありません』って出てるわ」

横から叔母が口を挟む。
「はてこ、この家もね、しょっちゅうビシッ!って音がするのよ。ね?あなた」
「そうそう。すごく大きな音でビシッ!って鳴るよ」
同意する叔父。
「ええ、霊が来てるときはね、音がするのよ」
うなずく祖母。

「えー、でも障りないんだ」
「そうよ」
「障りとは何か」

思わず口に出して言ってしまった。