実母が遭遇する怪奇現象が日常的過ぎてコメントしづらい。
「ホンっとに頭に来るのよ。こないだもそこに、見たことのない定規が落ちてたの」
製薬会社のロゴが入っており、病院向けのノベルティだと言うことがわかった。
「このマンションの前の持ち主が婦長さんだったから、その人のなのよ」
おかしくないじゃん。…ん?
「どこにあったって?」
「だからそこよ、はてこが今座ってる床のところ」
「入居するときに一度空にしたんだよね?」
「当たり前じゃない。業者さんも入ったし、毎日その辺お掃除してるわよ」
床は何の変哲もないむき出しのフローリングであった。
オカルト部のことを語る