id:kutabirehateko
オカルト部のことを語る

「おばあちゃま、『雲がかかる』って言って、ときどき具合が悪くなるじゃない?知ってる?」
「ああ、あれでしょ、インドかどっかの高僧が能力を奪いに来てるんでしょ?」
「そうそう。あれ『おばあちゃまが滝行をしていたときに、同じくらい能力のあるお坊さんが来てね。おばあちゃまの力を取ろうとしたの。だからおばあちゃま、エイって跳ね返したの』って前に言っててさ」
「そんな詳しい話があったのか」
「『幻魔対戦か』って思ったって言ったら、お兄ちゃんも『俺もそう思った』って言ってた」

今年百歳になる幻魔対戦系おばあちゃまから
「はてこもおばあちゃまくらいの年齢になったらそうなりますって霊が言ってるわ」
と言われた10歳の夏の日が忘れられません。