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くたびれ はてこのことを語る

母が蕪の煮物を傷んでいると思い込んだのは米酢をレンチンしたせいばかりではないと思う。
母の中ではわたしはずっと、料理下手の料理嫌いなのだ。その思い込みが出来立ての惣菜を捨てさせ、いい年をした娘に作りおきの保存を説かせているのだと思う。

そして自己主張する女が夫に愛されるはずはないという前提が、夫は辛抱に辛抱を重ね、博愛の心で娘に寄りそっているという発想になるのだと思う。

母にとって結婚生活は互いの個性が魅力になる憩いの場ではなかったのだから、無理もない。

母とわたしは交流を再開してから比較的うまくいっていた。蕪を持っていった日は、もちおが一緒だった。もちおが行くと、どうもよくない。母とは二人だけで会った方がいいなとあらためて思った。