id:kutabirehateko
くたびれ はてこのことを語る

ネタばれになるから映画のタイトルは伏せますが、霊感少年としてテレビでひっぱりだこだった過去を持つ男が主人公の映画がありましてね。彼は成人後、霊感自体を隠して一般人として暮らしているわけです。もうここまで書いたら映画はじまった瞬間ネタばれ思い出してしまうかもしれないのでタイトル伏せた意味はないかもしれませんね、まあいいや。
彼は普通の人として習い事に行って、そこで妙齢の女性と知り合うんですよ。で、映画の本筋とあまり関係ないような、スターウォーズエピソード2のアミダラと草原でキャッキャウフフみたいな、あれにもっとヤンジーの夢を混ぜて嫌な感じに抑えて表現加工したようないちゃいちゃがあってですね。とにかくその女性は彼の家に来るんです。
で、なんか彼の能力はばれちゃって。女性は「えー嘘すごい!やってやって!あたしにも霊感でなんか不思議体験させて!」ってなことを言い出して、たぶん誰にも見せない姿をあたしにも見せてーんってな甘えもあって、せがむんです。で、彼は断って断って、でもしつこいので、デリラにせまられたサムソンばりに悩んだ末、彼女が誰にも話していなかった思い出したくもない過去とそれに関係した死者からのメッセージを告げるんですね。
したら彼女の顔が能面みたいに硬直。やっちまった感。甘えんぼ中年女性は狼狽する主人公が止めるのも聞かず「ごめん、あたし帰るね・・・(ブルブル)」って帰っていくんです。で、ドアの向こうで号泣。
ああ、これだ。あの映画であった、あの場面。あれが起きているんだ。
って思ったんです。「ねえ、ちょっと相談があるんだけど、変な仕事として請け負ってくれない?」って大変親密な調子で電話くれた長年の友人に完全無視されているいま。