クソ医者がわたしに無断で薬を増やした直後、まだ薬が利き始める前に、はてこ妹がQooを買ってきた。
もちおはハッと顔をあげ、しっかりした声で「本当に?!やったー!!はてこさーーん!」と言いながらガッツポーズをとった。
「妹子が買ってきたのにごめんね!はねこさん、氷だして!コップも!ベッド下げて!よし、ストップ!」
もちおはQooをひとくち飲み、満面の笑みを浮かべ、二口目を飲もうとしたところで糸の切れた人形のようにガクンとうなだれた。
いま振り返れば明確な意志の疎通とそこから続くリアクションが出来たのはこのときが最後だった。
クソ医者殺したい。
家族今日のダンナのことを語る