血反吐用洗面器の前で蕭然と座っている。
もうかすれ声しか出せない。
「もっちゃん、こっちみて」
への字口でキョロっと目だけ上げる。
「見てほしかっただけ」
まばたきで頷く。
視線を落とし、間をおいて、またキョロっと目を合わせる。
見る影もないほど骨と皮になってしまったけれど、魂はあのおどけたもちおのままだった。
どんなに楽しい日々だったか。
どんなに面白おかしいことばかりしてきたことか。
どれほどもちおに笑わせてもらったことか。
血反吐用洗面器の前で蕭然と座っている。
もうかすれ声しか出せない。
「もっちゃん、こっちみて」
への字口でキョロっと目だけ上げる。
「見てほしかっただけ」
まばたきで頷く。
視線を落とし、間をおいて、またキョロっと目を合わせる。
見る影もないほど骨と皮になってしまったけれど、魂はあのおどけたもちおのままだった。
どんなに楽しい日々だったか。
どんなに面白おかしいことばかりしてきたことか。
どれほどもちおに笑わせてもらったことか。