引き続きジャンクパーツを買っては修理してオークションで売りさばいている。
入ったお金で食事やお茶を奢ってくれる。
「そうやって苦労して入ったお金ではてこに奢るの惜しいと思わないの?」
「思わない。俺ははてこさんに奢るために稼いでいる。思うわけがない」
「結婚は男にとって損だという意見をどう思いますか」
「稼いだ金をキャバクラにつぎ込む男が大勢いる。
オネエちゃんにちやほやされたいからだ。
俺ははてこさんにちやほやされたい。
そこに全額つぎ込むことに何の不思議もない」
しかし妻はいくらか貯金しておいてほしいとも思うのであった。