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家族今日のダンナのことを語る

オカルト部注意

義弟が寝室で、いるはずのない女性が、ベッドの足下から布団の上に這い上がってくるという経験をした。
義弟は恐れおののき布団をがっつりかぶって震えていたが、女はやにわに布団を引きはがした。
「ひぃぃ!」と思った瞬間女は消え、深夜の寝室で義弟はひとり夜が明けるまで縮みあがっていた。

義弟がその家を去り、義弟の部下である父子がその家に住んだ。

家の中では不審なことが続いたが、部下は娘の仕業だと思っていた。
録画したはずの番組がたびたび消えるので、部下は娘を叱りつけた。

「あたしじゃない!あたし消してない!」
「おまえ以外いないだろう、ほかに誰がやるんだ!」

すると二人の横に置いてあった携帯からふいに女の声がした。

「…あたしのことじゃないですよね…」

二人がその声を聞いた。通話した形跡はなかった。
娘は半狂乱になり、荷物をまとめて母親のもとへいってしまった。

そして部下が寝室で一人で寝ていたときのこと。
義弟のときと同じように、いるはずのない女性がベッドの足下から這い上がってきた。

部下は布団にもぐりこみ、両手を脚の間に入れて目をぎゅっとつぶって震えていた。
その布団の中で握りしめた手を、突然上から掴まれて下にひっぱられた。

「あれは怖かった」「あの家はなんかおる」

義弟と部下は義兄にそう語った。

という話を、もちおが義兄から聞いた。
つまりはてこ弟とその部下のオカルト部活動を聞いたはてこ兄が、もちおにその話をした。

ここからもちおの話です。