id:a-cup-of-snow
展覧会のことを語る

『五百羅漢ー増上寺秘蔵の仏画 幕末の絵師 狩野一信』江戸東京博物館
・衣服の柄、皺、執拗に描き込まれた羅漢の異形とも言える容姿容貌、迫力があります。
・棕櫚が描かれるなど、中国風を通り越したエキゾチックな背景。木々だけではなく、布を止める紐までも生きているみたいな、艶かしいくらいのくねくねぶり。
・一幅の羅漢図に描き込まれるだけ描き込まれたドラマ。端っこの方でも何かストーリーが展開しています。

絵師狩野一信は五百羅漢図の制作に十年の月日のみならず、自分の健康と命も注ぎ込んだようです。残り四幅を残し亡くなり、後は奥さんと弟子が引き継いで完成させたそうです。実際はそれ以前から徐々に制作から離れていたようで、作風の変化(衰え)がだんだんとですがはっきり見られます。それも含めて観に行ってよかったなぁと思います。