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連続はてな小説のことを語る

今ではすっかり暗闇に慣れた三郎の目には、ゆらりゆらりと近づく蠟燭の炎すら眩しい。きれいに畳んだ着物に手甲脚絆は行李の上に、その横には暦代わりに積んだ小石の塔ができていた。