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平清盛のことを語る

何処から現れて、何処へ行くのかわからない得体の知れない者って言うのは、清盛がずっとうちに抱えていた自分自身なんだろうなぁ。それは復讐、怒りというより、恐れ、孤独なんじゃないかと思う。
若い頃はそれを原動力としつつ、皆と世と分かち合える夢を描けたけど、今はそういうものが剥がれ落ちて、己が剥き出しになっているような気がするなぁ。
盛国はそれを知っているから、清盛を止めない。
重盛は父親を愛しているから、心の痛みだけはわかるから止める。