・45分間にこれだけ大勢の人間の生死を描き込めるっていうのは、これまで、それぞれの人間をどれほど丹念に描いてきたかってことだと思う。駆け足には見えない。
・誰にも言い分はあると思うけど、切腹する家老も自決する家族も白虎隊も、その選択に何も言えない。
・それでも、まだ戦闘は続く。
・尚之助様が会津が追い込まれるにつれ、藩の中で力を発揮する場は広がってくるけれど、常に後手に回らざるを得ず、悔しいだろうなぁと思う。ようやく共に戦える日が訪れて、よかったと言っていいのか…。
・尚之助様が八重に「やっぱり来ましたね!」と言った一言が、よかった。反対され反対されそこまで来た八重を当然のように受け入れてくれた、待っていてくれたんだなぁって。これまで、忙しくてすれ違っているように見えたので。
・これだけの話の中で、映像が際立って美しい。照姫に言葉をかけられ、時尾さんに挨拶するときの八重の向こうに見える雨とか。新政府軍の久しぶりの水平のカットとか、銃撃戦のスローモーションとか。話も引き込まれるけど、辛い部分が多いのを、映像が引きつけて離さないところがあると思うなぁ。