あっさりしたペンタッチの少女マンガ(文庫サイズ)の内容を夢で見ているという設定でした。
お互い知らないどうしの、幼なじみの男の子と女の子(高校生ぐらい)の二組。関東の二人が四国の二人を訪ねて、一日一緒に過ごす。何かそういうプログラムらしい。
関東から来た女の子の方が四国の子より地味で、四国の女の子は世話好きみたいで明るい。関東の二人には距離があり、女の子は四国の二人をうらやむ気持ちと、自分への自信のなさで揺れている。
ただ、四国の男の子は女装男子である。
それを当たり前に仲良くしている二人に、関東の二人はうまく打ち解けられないまま帰郷することになる。
それから十数年経つ。四国の二人のところに、また関東の二人がやってくる。そういうプログラムらしい。かつての女の子が最初に挨拶に来る。年を重ねたせいか、あの頃のおどおどしたところはなく、明るく落ち着いている。かつての男の子も来ているからと3人で外に出ると、短髪に女性の着物を歌舞伎者っぽく羽織った彼が、街中を巡る水路の石橋を楽しそうに飛び渡っていた。驚く四国の二人に笑顔で何か釈明すると、関東の女の子は彼を呼び寄せ、改めて挨拶をする。
ただ、四国のかつての男の子は今は信長コスだった。
そして関東の二人は帰っていった。帰郷したワゴンを迎えたスタッフが何かあたふた離れた隙に近寄ってみると、かつての女の子は何かうち沈んだように座席にいた。私は彼女の悲しみが伝わって、うわーっと涙をこぼしながら彼女に手を伸ばした。けど、彼女は悲しいのではないと答えた。そういうのじゃないけれど、彼女も泣いていた。
松ケンの夢が見たくて、パンフとお布団に下に敷いて寝たのに…。