今日の寺社巡りの第二の目的
豊鹿嶋神社
こちらには木製の狛犬と、三体の獅子頭があるということで行ってきました。どちらも本殿にあるのですが、本殿は秋の文化財巡りの時に予め電話をしておかなければ拝見できません。
のに、「秋の文化財巡りの時に」という但し書きを読み飛ばした私は、朝早速電話をして、ちゃっかり拝見させていただけることに。ありがたやありがたや。
本殿(覆殿の中の本殿)は室町時代に建立されたもので、伊勢神宮などと同じ中世の和洋建築だそうです。柿渋と経る年月のため真っ黒ですが、覆殿の改修解体で日光を浴びた時には、元の朱塗りの色なのか赤く見えたそうです。
本殿前の木製の狛犬は対で揃っていて、江戸時代よりも前に制作されたものであろうとのこと。元は朱塗りだったそうで、朱と墨色が残っています。毛流れの模様も残っていますし、尻尾と両前足の指も欠けることなくきれいです。
修繕のために解体したところ、中から小さな書き付けが出て来たそうですが、判読不能だったそうです。読めなかったことは残念ですが、そういうものが出てくるってロマンがありますねぇ。
木製の狛犬は府中の大國魂神社にもあるのだそうです。今度観に行こうと思います。
三体の獅子頭は江戸時代の作だろうということです。三面の鬼神に因んで、三面あるのだろうとのこと。こちらは色も鮮やかに残っています。
本殿の中は撮影はしませんでした。
急な電話にも関わらず、「遠いところから大変でしたね」と労っていただき、30分以上いろいろなお話をしてくださいました。