回向院は何回か行っているので、鼻をふんふんさせながら友人を案内しました。
念仏堂の2階は回廊になっていて、竹とスワロフスキーの念珠の連なりが風に微かにそよいできれいでした。スワロフスキーの念珠には一連に一つ親玉があって、その中には観音さまなどのお姿があるそうで、探しては「ほうほう」と感心するなど。2階の広間には千住博の滝の襖絵があるのですが、青い滝なのです。静謐だけれども親しみやすい、心の軽くなるような景色でした。
1階のお堂の天井画を眺めていたら、お寺のお世話をなさっているようなご婦人と僧侶の方が見えて、ガラス戸を開けてくださいました。ちょど正面の壁に千住博さんの滝の墨色のものが設置されたところで、お仏壇が下に下ろしてありました。「この滝が全部見えるのは今日だけなんですよ。もう仏壇を戻しますから。」とのこと。なんだか、ついてた!鼠小僧さんのご利益かも。
撮影禁止とは書いていなかったのですが、お堂の中は何も撮らずに出てきて、これだけかわいかったので撮影しました。この辺りに伝わるお噺「猫の恩返し」の猫さんのようです。