依子ちゃんは抜き差しならないコンプレックスを抱えているのかなぁ。
お母さんには敵わない=だから、お父さんみたいなステキなヒトに自分は好かれるはずがない=お父さんとお母さんみたいにはなれない
でも、そのコンプレックスに気がついていない。
一方の巧君は、人より優れていると思っていた自分が実は特別な人間ではなかったという挫折がそのままコンプレックスになっているのだけど、今だに“高等”と名乗るところに捨てきれない自意識というかプライドがあって。
島田兄弟や鷲尾君の姿を見て、誰にでも(自分にも)コンプレックスはあって、誰でもそれを乗り越えたり、上手く共存したりして生きているんだってわかってくれたらいいなぁ。
特に巧君は島田兄のことを「とてもいいやつ」と思いつつも「俗物だから、この世の中に適合している」と思っている向きもあるんじゃないかと思うんだ。あの兄の心情の吐露が、そうじゃないって気づかせてくれたらいいんだけどなぁ。
デート~恋とはどんなものかしら~のことを語る