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連続はてな小説のことを語る

何故?お前は死んだはず…
三郎の疑問に、今や半透明の身体を剥がされた赤い殻の上に並べるばかりの姿となった伊勢エビが答えた
「私は焼かれる前の伊勢エビなのです」
伊勢エビは焼かれて死んだ
しかし死ぬ前の伊勢エビは時空を超えて、この居酒屋のいけすに現れた
そして、お造りになった今
再び時空を超えようとしている
「また、あなたに出会うために」