そうしている間にスタイリー(商品)はどんどん売れ、おまけの越前蟹も次々と木箱を去ってゆく ついに最後の一台に買い手が付くと、新春大バーゲンのハッピの男が申し訳なさそうな笑みを浮かべて、三郎の腕の中の越前蟹に手を伸ばした