夜中、たぶん、寝てるんだと思ぅ。
ずっと、海の波の音が聞こえてた。
明け方。
「海、きれぃだったな。」
「海、楽しかったな。」 と、聞こえた。
ん? ダレ??
「お母ちゃんの家のポスト、早く見に行ってやって!」
ん? コレって、父???
海外駐在が終わっても、海外出張が多かった父。
数年前に、夢の中で、家族で食事してた。
そしたら、父だけ、店を抜けて行った。
母は、気にしていなぃ。
ワタシだけ、気になって、後を追った。
知らなぃ家に入っていった父。
中で、旅支度をしてるみたぃ。
「も、行かなぃと、いけなぃから。」
父は、いつものスーツ姿で、コートを着て。
愛用のスーツケースを持っていた。
父の後ろから、真っ白なワンピースを着た女の子。
女の子は、何も言わなぃ。 笑顔でも、なぃ。
その日以来、父の気配を感じたコトは、なかった。
でも、今日、久々に感じた、父の気配。