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自分(id:Kodakana)のことを語る

新しく公開しました。
地上の天王 - 崇峻天皇は死んだ - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054886612530/episodes/1177354054888621873

今回の書き出し。
>> 雨の吹き込みを防ぐための長い庇は、暖かい陽射しをも遮って、座敷の奥に明るみを届かせない。泊瀬部は、王となってよりこのかた、五年間の暮らしを振り返ると、軒の落とす影の暗さばかりを想い出す。
>> 王としての生活は、不便なものだった。人との面会は制限されるし、外へ出る時は輿に押し込まれる。たまには巻き狩りで青空の下に出られることもあるが、多勢の家来に取り巻かれては、思うままに獲物を追う愉しさは味わえない。
>> 日々は、形ばかりの政事と、型にはまった祭祀、その合間の食事と睡眠の繰り返しだった。何でも有司が手はずを整えてくれる。初めはいたれりつくせりで楽だと思った。その代わりに、自分で決められることは一つも無い。身の回りの種々の品物も、おおよそ王朝の財産であり、自分の私有に帰する物はほとんど無かった。

今回のロゴーン診断結果。