ハイク終了前夜、一つの赤玉が描いた放物線は、どこか遠くの地に落ちた。
ここはどこか。赤玉にはまったく心当たりがなかった。
辺りは暗闇に覆われ、足元は覚束なかった。
辺りを歩くが、まったくわからない。
足元・・・?
球体のはずの身体に足があるはずがない。
遠くの空が少しずつ白みかかり、目も慣れたか、下を向くと足がある。手もある。
何がどうなっているかわからなかった。
ただ、自分の体が元の球じゃないことだけは、はっきりと、この目で、わかった。
「赤玉がハイクから転生したら人間の社会で弾んでたんですが」2019年3月27日、連載開始しない
コネタ何かを受信のことを語る