ハイクでは、たくさんのハイカーさんにお世話になりました。大多数は実際にはお会いしたことのないハイカーさん、そして 幾人かは、お会いしたことのある方々。

私は元来がコミュ障で 人付き合いが苦手なものですから、ネット上だけでのやり取りで人とつながるというのは、じつは 自分にとって非常に居心地のいい距離感でした。趣味や日常のいろんなことを話す(書く)けど、ネット上だから 個人のプライバシーに関することにまで必要以上に踏み込んでくるような人はいないし、直接人と会う時の緊張を味わわなくて済む。心置きなく趣味の話ができる場所とはネット上だったのだ、という感じ。

ただ、腑に落ちないこともありました。

ハイクが終わるからといって美化はせずに書く、というハイカーさんがいらっしゃいましたが、私も、もう機会もないから 今 書いておこうかな、と。

私はとにかく映画のことを書きたいというのがいちばんでしたから (なぜならハイク以外で 映画の話の通じる人がいなかったから)、以前はよく映画について長文を書いていました。そしたら あるハイカーさんから、たまに『長すぎる。こういうものは もっと短いネタなどに使うべき。長文ならブログに書け』『映画のことしか書いてなくて(=日常がなくて)面白くない』と言われるように。

でも、同じように映画について書くという用途に使っていたとはいえ、私にとってはハイクとブログでは使い道が違うんですよね。ハイクでは、ハイカーさんに話しかけるような気持ちもありつつ書いている。ブログはあくまでも自分の映画記録、人とやり取りする前提では書いていません。つまり〈ハイカーさんとやり取りしたい内容〉〈ハイカーさんに聞いてほしいこと〉をハイクに書いていたのであって、ただ単純に 文章の長短で使い分けていたわけではないのです。

それに、140字と決まっているツイッターと違い、長文で書けるのがハイクの特徴なわけだし、間違った使い方はしていない。通常の使い方の範囲内で使っていました。なのに なぜ、長ければブログに書けと指定を受けないといけないんでしょう。映画のことばかりで面白くないと思うなら 私のハイクを見ないでいてくれたら済むことなのに、それを なぜ、映画ばかりであることが良くないかのように 私に言うのでしょう。私が何を書くかは、本来 私の自由なのでは? 私にとっては、映画のことこそが いちばん書きたいことなのに。

そして、そういうことを何度か言われるうち、映画について書こうとして それが少しでも長めの文章になると、言われたことが頭をよぎるようになり、自由に書けなくなっていきました。結局、そのように制限を課すような言い方を何度もされていると、直接は言われていない時ですら《その言葉に縛られる》ということです。ネガティブなほうの〈言霊〉とでも言いましょうか。

それが原因で、文章をほとんど書かず、写真にひとこと添えるぐらいしか出来なかった時期がしばらくありました。あの頃も、本当はもっと自由に映画のことを書いて、ハイカーさんとやり取りしたかった (その後、私にそのことを言ったハイカーさんはハイクをめったに使わなくなり、私はそのハイカーさんからものすごく嫌われていてやり取りもないため 言われる機会自体がなくなってゆき、だんだんとまた長文を書くようになっていきました)。

あと、覚えている/知っている方々もまだいらっしゃるか わかりませんが、私の行動がどうしても気に入らなかったとあるハイカー(当時)の人に嫌われ、私が何か投稿すると それに対して嫌味や八つ当たり的なことを書かれるような状態だった時期にも、ほとんどハイクは出来ませんでした (先に書いた長文のこととは別件)。その時は嫌がらせ自体もつらかったし、書きたいこといろいろあるのに自由に書けないのがやっぱりつらかった。ハイクが終わる今となっては、あの時期にハイクできなかった時間がすごくもったいないと思う。あんなことなかったら自由に書けたのに…… と。そうやって 私がほとんどハイクをしなかった(=できなかった)時期に「あんとわさんどうしてるかな、映画館行ってるかな」と あるハイカーさんが書いてくださったのを見て、その心遣いに涙が出た、ということもありました。

まあ そんなこんな (急に大雑把ですけども) で、洗いざらい言ってしまうと、直接お会いしたことのあるハイカーさん(元ハイカー含む)だけに限ってみても、これまで、いろいろ合わせて 少なくとも3人には嫌われたんじゃないでしょうかねえ…… 3人というのは あくまでも私の観測範囲内であって、ほかの人からも嫌われているという可能性も捨て切れないといえば捨てきれませんけども。コミュ障なので…… (ネット上だけだったら もっと嫌われてるかもしれませんが それは もう わかりませんのでね…… 私に限らず、誰であっても)。

まあ そんなようなことで、人と人との付き合いですから、負の出来事もあるにはあった。でも全体としては、ハイクそのものは楽しかったですし、いい出会いももちろんありましたし、今後も もし お付き合いしていただける方は、また 別のところで。