私の母の話です。

２６で嫁いできて２７で私たち（双子）を出産しました。
ひいばあさん、祖父、祖母、父、母、私たち双子、８つ離れた弟です。

アルツハイマーのひいばあさんの面倒を見ながら農家の嫁をこなし、双子の面倒。
きっと苦労が絶えなかったんだと思います。
３０になる前に白髪がかなり目立ってました。
なるべくして、たくましい嫁、母になったんだと思います。

ここからがすごい母の話です。

中学生になった私たち双子は毎日喧嘩ばかりでした。
いつものように部屋で喧嘩をしていると、祖父が喧嘩を止めに来ました。
私たちは「おじいちゃんは関係ないじゃん！ほっといて！」と言うと祖父は何を思ったのか、
「もっとやれ！もっとやれ！」と煽ってきたんです。
それには私たちもあっけに取られてしまい、「…（汗）」になっていると今度は母がきました。
「お爺さんまで一緒になって何やってんのよ！お前たちもうるさい！いい加減にしなさい！」
とたしなめると、いきなり祖父が母を突き飛ばして「何でもっと早く来ねーんだよ！」と怒鳴ります。
私たちは「うわ！うわ！」と焦りました。
突き飛ばされたことで母の逆鱗に触れます。
母「何で嫁のあたしに手出すのよ！」
祖父「おめーが早く来ねーから！」
母「７０過ぎのしょぼくれたジジイが４０の女に勝てると思ってんのかよ！」
祖父「なにぃ？！」

ここから祖父と母の取っ組み合いが始まりました。
掴みあいになり、母の勝ち。
母「二度と馬鹿なこと考えるんじゃないね、次はこんなもんじゃ済まないよ。」
祖父「……。」

当分母には敵わないと思いました。