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ふと思い出したことのことを語る

宮沢賢治で思い出した。
確か小学校3年生の誕生日に、弟も私も母から誕生日プレゼントに本をもらった。(弟と私は誕生月が同じなので同時にもらった)
その時の本が、弟は宮沢賢治童話集、私は森鴎外作品集だった。森鴎外の方は子供向けに平易に書き直したやつとかじゃなく、仮名遣いこそ現代仮名遣いになっていたけれど本文はオリジナルのまま。全部は憶えてないけれど「山椒大夫」「ぢいさんばあさん」「護持院原の敵討」があったのは憶えている。子供には少し難しかったかもしれないが「山椒大夫」はなにしろ地元(?)の話だしとっつきやすかったのかな。
それ以来、鴎外の作品には親しんで、少なくとも小説はすべて読んでいる。翻訳小説や史伝も。
逆に、宮沢賢治の方は弟の本を借りて読んだとは思うが、それ以上親しむことがなかったのは、それこそ「縁」というものなのかな。