2月に子が生まれてたくさんのことに気付かされた。
1つは、過去の経験に基づいて未来を期待または心配する能力は、とても早い段階で現れる場合があること。私の子は一度おしっこのせいで体が冷えてしゃっくりが止まらなくなった。すると次からはほんの少しおしっこをしただけですぐに泣き出すようになった。そして私がおむつを取り替えるために声をかけながら近づいただけで、まだ取り替えていないのにもう泣き止んでしまうのだった。今ここにある問題そのものによって泣いているというよりはむしろ、現在に類似した過去の経験から未来の事態を予期して泣いているように見える。こうした、今ここにない未来に対する今ここにない過去の投影はある程度発達した知能の働きによるものだろうと私は考えていたが、実際にはこれは生後2週間以内に現れたので、もっと生理的なものなのかもしれない。
通勤電車の中で考えるのことを語る