何十年ぶりかで歌舞伎を観に行ったのだけど、いつも文楽を見慣れているので、人間が演っているということにどうしても違和感が…(笑)
・最初の演目は気楽に賑やかに笑うようなもので、作:香川登枝緒、演出:わかぎゑふ、なんてことで、どこか新喜劇テイスト。吉本新喜劇というよりは松竹新喜劇ね。
・間に短かい、あまりストーリーもないような演目を挟んで、最後に「義経千本桜」でようやくいかにも歌舞伎らしいもの。
・歌舞伎役者はあまり知らないし、テレビなどで知っている人でもあの白塗りの化粧をしているとまったく顔がわからなくて、いちいち手元のチラシの配役表を見て「ああ、この人が」となる。
・歌舞伎は文楽に比べて幕間の休憩時間が長いので、最初の長い休憩時間(35分)でお弁当を食べてトイレなども済ませてもまだまだ時間があったので、まわりの席の同じ講座の受講生の方たちとおしゃべりもできた。
・劇場への入場の時に相当な人数の学生の団体がいて驚いたが、今日は3等席のかなりの部分をその団体が占めていた。聞けば、大阪市内の某中学校の3年生全員だそうで。へえ〜、中学生が歌舞伎を観に来るのか、とちょっとびっくり。あのくらいの子たちは歌舞伎なんてつまらなくて困るかなと思ったけれど、まあ気楽に観られる演目もあったことでわりとちゃんとお行儀良く観ていた。
・しかしまあ、歌舞伎の3等席と文楽の1等席が同じ値段だもんなあ。しょっちゅう行けるものじゃないわ。
・3等席は3階席なのでちょっと谷底を見下ろす感じもあったけど、それはそれで全体が見られていいかも。花道がほとんど見えないのが残念。ただ、私は最前列だったので覗き込んでみることができてラッキーだった。
歌舞伎のことを語る