私はセンスがない。服を選ぶ時も確信が持てず迷ったまま買うし、テキストがなかったら何かを作ることができない(編み物とか、ビーズ作品とか) 料理の盛り付けはいつも絶妙に美味しくなさそうだし、収納も下手くそ、絵を描けば変な構図の絵ばかり。思えば、学生時代はなぜ他の人のように整然とノートが取れないのかと悩んでばかりいた。
なぜこんな話になったのかというと、花だ。
大人になってから、花を買うのが好きになった。今は理由あって月に一度、一輪の花を買っている。これが、たった一輪だというのに、適切な花器に適切な長さで飾るのが難しい。よいバランスというのが見極められず、いつも間違っている気がしている。
時間が経って見返してみれば、そう悪くもないかと思えることもあるのに、飾ったり写真を撮ったりした直後は「わからない」が目を覆っている。
ガーベラも短すぎた気がする。でもあまり長くしすぎると花器が小さく見えてしまいそうで、そうすると花器が違うものの方が良かったのか?など、見れば見るほどわからなくなる。
センスのある友人は迷わない。「わからなく」ならない。
洋服を吟味して、自信を持って買って組み合わせる。花もどんどん選んで花束に仕上げる。自分でささっと型紙を作ってイメージ通りのバッグを作る。ブローチを作る。イラストを描く。
身近にそういう人がいると、自分の「なさ」が際立つ。
センスのなさ、わからなさに苛まれ、花の写真一枚載せただけでこの有様である。やれやれ。
センスのことを語る