佐野元春の個人クレジットでリリースされた新しいアルバム、「或る秋の日」。
https://www.moto.co.jp/A-Long-Time/
この数年間に断片的に発表された曲が8曲。ネット配信をその都度追っていない私のような人にはうれしいアルバム。どれも別れや不在に触れた歌ばかり。「別れ」の中には恋人との別れもあるけれど、それさえも「別れた恋人との『別れ』」を思わせるもの。もちろん歌の詩だから印象はまるでちがうんだけど重松清の短編集「その日のまえに」を連想した。アルバムの全体的な雰囲気は(特にアメリカの)「70年代のシンガーソングライター」のそれのよう。といっても70年代のアメリカの音楽を実体験したわけではないから印象にすぎないけれども。「永遠の迷宮」の旋律のひとつはディランの「It's All Over Now, Baby Blue」のようでイメージが広がっていきます。
https://music.apple.com/jp/album/%E6%88%96%E3%82%8B%E7%A7%8B%E3%81%AE%E6%97%A5/1479657539?app=music
10月下旬から、友達からの長い手紙を読み返すように通勤時も休み時間もこのアルバムばかり聴いているよ。
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