「ごつ盛り 豚骨醤油ラーメン」の再評価
私はマルちゃんに謝罪する、その真価を理解しなかったことを‥!
カップ麺で豚骨といえばエースコック。他社の豚骨系は、エースコックが一番であることを確認するための存在に過ぎない。そう思っていました。「ごつ盛り 豚骨醤油ラーメン」でさえも。
まず、「ごつ盛り」自体が、「スーパーカップ」に対抗するための製品群であることは明らか。従って「豚骨醤油」は「濃コクとんこつ」への当て馬であり、直球勝負では敵わないから「豚骨でありながら醤油」という変化球を投げたのだ。結局はやはりエースコックが偉大だということになるでしょう。
逆に「ごつ盛り」が勝てるのは「ワンタン醤油」。
そう、マルちゃんといえば醤油がお得意。「スーパーカップ」の「鶏ガラ醤油」も旨いが、マルちゃんの醤油系ラーメンを食べればやはり「これこれ」となる。
しかし醤油ラーメンにはカップ麺としては重大な欠点があるのです。醤油といえばラーメンとして余りに正統派過ぎる。カップ麺を選ぼうとすれば、どうしても「ちょっと変わったものを」となりがちだ。だからこそ「ごつ盛り」もただの醤油味ではなくワンタンを加えているのだが、それでももうちょっと‥となる時があります。
そこに「豚骨醤油」があったのです。
醤油ラーメンでもいいが、変わり種にも心を惹かれる。そんな乙麺心に応えるために「豚骨醤油」は存在していたのです。つまりこれは豚骨系の変化球ではなく、マルちゃん得意の醤油味を別の角度から楽しむための製品だと理解できるのです。
そう思って食べてみると、「なかなか旨いじゃないの‥!」となります。今までこの味が理解できなかったとは‥。カップ麺道はまだまだ奥が深い‥。