@kodakana_ship10
ラジオ/携帯ラジオのことを語る

ソニー SRF-T355

「迷ったらラジオはソニー。憶えておくといい」

散歩用ラジオ二代目として一ヶ月ほど前に確保しました。発売は2017年8月。似たような大きさと機能を持つ東芝の TY-SPR6 辺りとじっとり比較しました。機能は細かい所で本機の方が上ですけれども、四千円前後ある価格差と見合うかどうか。結局「迷ったらラジオはソニー」ということでこちらに決定しました。

一万円程度するので、ずっと廉価なのでも聞く事はできるという中で、贅沢なという気はしますが、逆に言えばラジオならこの程度で贅沢な気分になれるので、安いものとも言えましょう。楽天でポイントがたくさん付く機会を捉えて注文しました。

ソニーでは名刺サイズという分類にしていますが、名刺というには大きいです。スマートフォンなら4インチ級くらいでしょうか。散歩用としては扱いやすい大きさです。

正面にジョグレバーと設定/戻るボタン、向かって右の側面に電源/ホールドスイッチと AM/FM 切り替えボタンがあります。底面の端子は別売りの充電台との接続用です。ロッドアンテナは無く、イヤホンコードをアンテナにする方式です。

上面にイヤホン端子とプリセットボタン、背面にストラップホールと音声出力先の切り替え、左側面に音量ダイヤルがあります。ストラップホールはつるりと通る工夫された形状です。この気遣いがソニー。音量はメカボリュームで微調節ができる方式です。

全国各地の周波数と局名が登録されていて、地域を選ぶだけでプリセットが完了します。選局用のボタンが十個もあるので、残りは手作業で近隣地域の周波数を設定しておくと便利でしょう。押すだけなので、歩きながらでも選局しやすいのが良いです。

電池室の蓋は、落ちないように引っかかる仕掛けになっています。単4形乾電池2本で動き、ニッケル水素充電池の使用も想定されています。PLL シンセチューナーなので、アナログ機に比べると電気食いです。

操作時に液晶画面は橙色に光ります。目に刺さらない色です。

電源オフの状態でボタンを押すと、時刻が大きく表示されます。NHK ラジオ第一放送の時報音を検出して自動補正する機能があるので、最初に設定した後は合わせ直す手間がなくて楽です。

音質について、内蔵のスピーカーは、この大きさなので力があるとは言えないものの、なかなか聞ける音を出してくれます。枕元で寝落ち(オートオフ機能あり)、目覚まし(タイマー機能あり)用にすると良い感じです。イヤホンは、片耳イヤホンが付属しますが、もちろんステレオイヤホンにも対応。ソニーのラジオらしい音を聞かせてくれます。

雑音を軽減する機能があり、有効にすると音質が全体に丸くなるので、好みによって簡易な音質の調整として使うと良い感じです。FM 放送のステレオ感も良好。なお説明書等に明記されていないのですが、ステレオに設定していても、電波状況によってモノラルに落ちるようです。雑音がうるさくなるくらいの所で切り替わります。

ちなみに FM 放送は原則として水平偏波で、アンテナは横に伸ばしたほうが良い場合が多いので、上面の端子に対して実は L 字プラグのイヤホンが便利です。

高機能なラジオをぎゅっと凝縮した贅沢な携帯機です。が、東芝のものもおそらく価格対効果比でかなり良いやつだと思われます。もし一ヶ月前に戻ったらどちらを選ぶか?

asin:B073X2WSDL
Ads by Amazon.co.jp
asin:B07HCWKZBG
Ads by Amazon.co.jp