ソニー ZS-D5
1997年の発売で、その年だったか98年だったかに入手しています。この十年近くくらいはほとんど置き物になっているような気がします。
この所ラジオを流している時間が長くなっているので、もっと良い音で聞きたくなって、久しぶりに電源を入れてみました。しかし、今となってはちょっと扱いにくい所があるのです。
このラジカセ、メモリーが揮発性で、その保持のためだけに、単三乾電池を四本も必要とします。その電池が切れた状態で主電源が断たれると、ラジオのプリセットや時計などが全て初期化されてしまいます。97年当時としてはやむをえない仕様だったと思いますけどもね。電池の残量も見られないので、うっかりするとパーになってしまい、使わなくなる一因となりました。
本来は液晶表示部が橙色に光りますが、割と早い時期に故障しています。光ってくれないと昼間でも見にくい液晶です。
幅約400mm、高さ約200mm、奥行き210〜220mmくらいで、置き方によっては威圧感があります。これでも90年前後の所謂「バブルラジカセ」の傾向よりはかなり小さくなったのではないかと思います。
正面下部に、ミニディスク機器との連携を想定して入出力系がまとめられています。録音媒体はカセットから MD へ、という過渡期の製品のつもりだったのでしょう。
リモコンは絶妙な傾斜を付けた形状で、持ちやすいのと同時に立てておくことも可能な、優れた設計です。
CD ドライブはすでに動かなくなっています。ラジオとカセットデッキは健在ですけど、アンテナの先端が折れていたり、一部のボタンの調子が悪くなっています。
スピーカーはこの大きさでは十分に良いと言える音を出してくれるものの、これの前に使っていたのがサンヨーのビッグベンという巨大ラジカセだったので、比較対象としては分が悪かったです。向こうは「スーパーウーハー」まで内蔵しているのだから‥‥。
我慢しているよりは早く買った方が得だと思うので、携帯ラジオでちょっと贅沢をしてしまった直後ですが、新しい CD ラジオを注文しました。時節柄、出荷されるまで時間がちょっと掛かりそうです。