ラジオのためのラジカセ類選び
現在、東芝のホームラジオ TY-SR55 を主に使っています。このスピーカーはこの大きさでは十分に良いと言える音質ではあるものの、FM で音楽の多い番組を聞いていると不満を感じます。それに折角のステレオスピーカーなのに、ステレオ感が弱めです。久しぶりにソニーの1997年式 CD ラジカセ ZS-D5 で聞いてみると、当然ながら CD オーディオにふさわしい水準のスピーカーです。このくらいの感じで、新しいものが欲しくなります。
起
チューナーの感度や音質などは、実際に使ってみないと分かりませんが、スピーカーに関しては外観で判断できる要素もあります。他の諸々の機能なども各社のウェブサイトで説明書を読みつつ物色して行きます。
除外するもの
ホームラジオ/リビングラジオなどと呼ばれる製品では、そもそもステレオスピーカーを内蔵しているものが少ないです。そこでラジオをより良い音で聞こうとすると、必然的に CD ラジオ/CD ラジカセから選ぶことになります。
CD ラジオでは、ドライブを縦置きにして薄型に作ったものも出ていますが、今回は音質を求めるために除外します。理屈から言うと、スピーカーボックスに十分な容積が無ければ低音の出が悪くなるはずなので、ある程度の奥行きが必要です。
5000円前後くらいの低価格帯のものも、「安物買いの銭失い」となりかねないので原則除外します。短期間で買い直すようなことにならないために、10000円前後くらいは必要でありむしろ安上がりと考えておきます。
アイワ
新生アイワの CD ラジカセ類は比較的廉価である割に良さそうな雰囲気を感じます。ただ商標を借りて貼り付けたのではなく、ちゃんと「アイワの CD ラジカセ」っぽいデザインを継承しています。新しいアイワは秋田県に拠点を置く「十和田オーディオ」による運営で、この会社は1960年代からソニー製ラジオの受託製造なんかをやっているそうで、興味を惹かれます。
最上位となる CD ラジオの CR-BUE50 は Bluetooth や USB メモリにも対応し、珍しくツイーターなんか付いているのがそそります。が、ラジオとしては操作系統がやや不十分そうに見えます。機能的にも音声入力端子が無かったりするので、もう一つ上の機種が欲しいような気がします。
東芝
「最上位よりも上」という感じを打ち出している「オーレックス」の名が付いたものは良さそうですが、値段もやや高めです。
その下の最上位という感じの CD ラジオ TY-CWX90 もなかなか強そうな雰囲気を醸しています。Bluetooth+NFC、USB メモリに SD カードにまで対応。「LED レベルメーター」というのが無駄っぽいですけどそそります。ただ操作系統は上面にボタンがやたらたくさん並んでいて整理不足に見えるので、使っていると面倒くさくなりそうな気もします。
ソニー
CD ラジオ最上位の ZS-RS81BT は良さそうです。そりゃもうソニーですから、ラジオもスピーカーも良いでしょう。Bluetooth+NFC、USB メモリーに対応。仕様上は音質の調整が低音を強調する「MEGA BASS」のみなのがちょっと不満かもしれません。ラジオの受信では中音を強調できると雑音の軽減になるので各種イコライザーモードが欲しい所です。
外観的にも機能的にも丸くまとまっていて、尖った所が感じられないのは「ソニーだからこそ」物足りないような気もします。「時計用」として単三乾電池が三本必要で、説明書によると「本機では市販のニッケル水素電池などの充電池は使用できません」。えー。
パナソニック
バブル期からの横長で丸っこいデザインを継承した CD ラジカセ RX-D47 もありますが、そこから大きく脱却した外観の CD ラジオ RX-D70BT が魅力的です。この製品はラジオ類の一覧に入っているのと同時に、「CD 語学学習機」としての分類も与えられています。Bluetooth と USB メモリに対応。
本体正面の10個の数字キーは CD のトラック番号を指定しやすくするもので、語学向けの機能として打ち出されていますが、ラジオではプリセットが割り当てられるので便利かつ無駄がない感じです。背面に AM アンテナ端子があり、ループアンテナが付属するのがそそります。カタログ写真を見ると、スピーカーボックスの後方に管状の開口があり、背面バスレフ構造になっているように見えます。もしそうだと大きさの割に低音が出るはずです。リモコンが小さく、こちらには数字キーが無いのはちょっと気になります。
結
色々と勘案してこの中から一つを選びました。在庫状況の表記より早く出荷されたので、明日か明後日には着くかもしれません。あるいはここで待たされるかもしれません。むしろ待たされすぎるかもしれません。のんびり待ちましょう。