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日記のことを語る

2019/11/15
最近、仕事と家庭以外では言葉を失いつつある。
いまの政治、社会、文化にはひたすらに暗い気持ちしか抱いていない。何か言おうとしてはやめる。FBにも書き込みかけては消している。ドアを後ろ手に閉めて、個人的な生活と精神を守ることだけで必死になっている。
転職活動をしている。翻訳会社1つで3次選考へ、もう1つで2次選考へ進んでいる。本音をいうとできればベンダーではなくてメーカーの社内翻訳者になりたいが、それには足りないものがあるらしく、実際メーカー2社で落とされた。たぶん1社では若さまたは起業家精神が、もう1社では英語のスピーキング能力が足りないと思われたようだった。
桜を見る会について。私を含めて少なくない人々が毎年あれをおかしいと思ってきたし言ってきたが、なぜ今炎上中なのか。そこに理由を求めても無意味かもしれない。三浦瑠麗はリアリストを標榜する妄想狂だが、ただ一点だけ、桜を見る会が大衆のご機嫌を損ねてしまったということについては現実を正しく認識している。反知性主義だの、反韓反中感情だの、実に大衆の気分を扇動してここまでうまくやってきたのだから、今度は自身が存分にそのポピュリズムに苦しめられてみるがいい。しかし安倍政権はそれでも倒れない。なぜなら彼らは歴代政権とは違って恥の感覚や倫理観を一切持ち合わせないので何をどう言われようがずっとそこに立ち続けることができるからであり、そして私たちは恥の感覚や倫理観を少しは持っていて正しく批判を続けていれば彼らがいつか倒れると思っているので彼らを力づくで引き倒すことができないからだ。力による支配を選んだ者たちは、言葉による政治を尊ぶ者たちによって容易に倒されはしない。彼らは平気で言葉を裏切り続け、民主主義を根絶やしにしようとしている。事実、彼らはたいてい何も言っていないか、それならまだいいほうで、悪いときには言葉の暴力を振るっている。彼らに交渉の余地はない。