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ヒトコトのことを語る

私が「腹が立つなぁ。」と思ったのは、
いつの頃だったか、
「世界三大料理といえば中華料理・フランス料理、トルコ料理らしい。」
と私が口走つたのだけれども、母親は
「地元の身びいきかもしれないけれども日本料理の繊細さは
世界に冠たるものだ。」
とヒトコト。
そんなことを言うと、タイ人がタイ料理を持ってくるよ。
と心で思った。
あまりに日本のことを褒める人でない母親が言うと、
なにか怖いものを感じた。
いかにも1950^70年代の戦後復興・高度経済成長の名のもとに
日本がどうアイデンティティを確立し、欧米コンプレックスを
解消していくかみたいな思想が背後に存在し、
トルコ料理なんて考える必要もない。みたいなものが言わせているのだろうなと
考えた。
私は世界三大料理なんて笑い話のようなものだと思っているが、
母にとっては笑い話ではないのだろう。
そして、「憧れ」、「豊かさ」、「勇気」のようなポジティブな
言葉が人を縛ってしまうことも。