@y2_naranja
テレビのことを語る

情熱大陸

花江夏樹回だった。
今は、『鬼滅の刃』の竈門炭治郎役と言った方が通りが良いのかもしれない。

帰宅してすること:ねこを撮る
茶トラの「こんぺい」をデジイチで撮りまくって、ひんぱんにTwitterにアップするので、bioには「猫bot」と書かれている。

早くに両親を亡くしたそうで、母親を亡くしたときには三日三晩泣き続けたが、「良くないとは思うのですが」と前置きした上で、頭の隅で「この経験がいつか役に立つ」とわずかに思っていたそうだ。

私が花江夏樹という声優を個体認識したのは『四月は君の嘘』の有馬公生だったが、公生も「遺される」役だった。
その感情表現のすごさが心に残っていて、辛いので未だに見返せないくらいだ。
『劇場版 鬼滅の刃』でも、号泣するシーンがあるが、あれはその経験から来ていたのかと、心の底から納得した。

取材では、たまたま双子の娘さんが生まれたばかりで、まだ母子ともに入院していて(双子は帝王切開だし、身体が小さくて保育器ゆきもしばしば)、コロナの関係上面会できず、ちょうど自宅には花江さんとねこのふたりきり。
何故か自室にガスマスクが2つあって、かぶってスーハーしてから
「落ち着きますね。人見知りなもので。これで取材受けたい」
取材する方はちょっと怖かったと思うが。
街を歩くときは、眼鏡を外してマスクをすれば、誰も花江夏樹だとは気付かないそうだ。

「暗い」「人見知り」と言いつつも、怒鳴りまくる役や、ラップ青年役や、『キングダム』の武将役など、激しくキャラが変わる各作品の収録の模様がいくつか放映された。
あの山ちゃんが「久し振りかもしれない、こんなに後輩に嫉妬するのは」とコメントしていた。

家族が増えたことで「おはスタ」MCを卒業し、インタビューも絞って、家族に時間を割けるようにしたという。夜二回、ミルクをあげているそうだ。
取材時点ではまだ病院にいる家族を「絶対、幸せにする!」と言いきったのが、とくに印象深かった。

番組のラストでは、街中で車を降り、眼鏡を外して、ほんとうに街にひっそりと溶け込んで、振り返ってお辞儀をして消えていった。