スイス：FM ラジオ送信所は2022年から23年にかけて段階的に廃止される。（抄訳）
スイス公共放送と民間放送局は、2020年12月21日、FM から DAB+ 方式によるデジタルラジオへの移行を実施する計画で合意した。公共放送は2022年8月までに、民放は2023年1月までに FM 送信を停止する。当初計画の24年末から大幅な前倒し。
過去数年間で、スイス連邦政府機関は、FM 方式のアナログ放送から DAB+ 方式のデジタル放送へ切り替えるための法的な枠組みを策定した。また、移行段階から FM の停波に至るまでに DAB+ を周知するための財政的支援を放送局に提供している。
2012年秋以降、GfKスイスは六ヶ月ごとにラジオ利用状況を調査するように委託されている。11回目（2020年春）の調査では、デジタルラジオの利用は、2015年から22%点の増加を見た。聴取者は一日100分中71分でデジタル方式によって放送を受けている（DAB+ が39%、インターネットとケーブルテレビ経由が32%）。同時に FM の利用は22%点低下して29%になった。アナログラジオのみを利用している人は13%になった。自動車内でも、DAB+ またはインターネットによる放送の受信は、55%を占めている。
DAB+ 受信機は、2000年以降、507万台が販売された。
