@kodakana_ship10
正月のことを語る

なぜ今日が「一月一日」なのか


今年は節分が「2月2日」即ち立春が「2月3日」だということが話題になりました。春分を初めとする二十四節気は、ごく簡単に言えば「太陽の高さ」によって決められます。地球との位置関係によって、太陽の軌道が冬は低く、夏は高くなるので、これを計算して季節の尺を知るのが二十四節気で、太陽の一年に合致するようになっています。一方で西暦(グレゴリオ暦)は一定の規則を定めて閏日を挿入する必要があるように、太陽暦とは言いながら太陽の一年とは少しずつズレが出る暦法です。このため、西暦の日付が二十四節気とずれることが、今年のように起きることがあります。

所謂「旧暦」は、春分/夏至/秋分/冬至がそれぞれ二月、五月、八月、十一月に含まれるように月を置きます。これに従って他の月も決まります。この暦の月は、西暦の月とは違い、その本来の概念のとおりに、天の月の満ち欠けに沿うようにするので、十二ヶ月が太陽の一年には足らず、ほぼ三年に一度閏月が生じて、一年が十三ヶ月となります。昨年は閏四月があったので、暦の月が押されて、旧年中に立春に入り、その十日目に一月一日を迎えることになりました。

あけましておめでとうございます。