今更ながら森喜朗をよく辞任させたと思う。首相在任中だった2000年代前半、メディアの批判は今より強く新聞にも看板キャスターにも権威はあったが、森はもちろん石原慎太郎がどれだけ差別発言をしても批判は一過性で終わり、辞任にも落選にも追い込めなかった。よく考えたらジェンダーフリー叩きもあって、この分野では真逆の時代だったかも。
現在はメディアの批判は弱くなり、野党嘲笑役のコメンテーターが増えたけど、SNSなどで批判の声を拾えるようになった結果、森を退場させた。私のような政治的立場だと何かにつけて末法思想を言いたがる人が多いが、ここは素直に社会が強くなったことを喜びたい。森を退場させたのも最近空気が変わったからではなく、ずっと文句を言い続けてくれた人への敬意を忘れずにいたい。
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