子供の頃に読んだ本。
危篤状態の弟に付き添う姉が、弟の足の裏を撫でながら子供の頃のことを思い返す話。
母親との三人家族で、母親は運動会には来られないが、張り切って巻き寿司を作ってくれた。
賑やかな校庭での昼休み、みんな家族と一緒にお弁当を食べ始める。
姉はお友だち家族に一緒に食べようと誘われるのだけど、ふと気づくと弟が泣きそうな顔をして立っている。
聞けば、切り忘れたのかナイフを入れ忘れたのか、巻いたままのお寿司が入っていてこんなんじゃ食べられないと訴える。
姉は自らも辛く恥ずかしい思いをしながら、はさみだか定規でそれをこっそりと切り、おにぎりのようにして弟と食べる。
そんなことを思い出しながら弟の足を撫でる。
足の裏が乾いてきたら最期が近いと聞いたことがある姉は、懸命に弟の足の裏を撫でる。
もう一回読んでみたいなぁ。
誰か知らないかなぁ。
緩募のことを語る