5年間迷っていた広辞苑第七版を購入した。ぼくは小学校高学年のクリスマスに広辞苑を貰うくらい辞書や図鑑が好きな人だったのですが、大人になって自腹を切って買った紙の広辞苑は格別すぎました(この15年間はアプリの大辞林を愛用)。もともとkindleとかで読書する時もすぐアプリ内辞書を引く人だったのですが、語句の解説の切れ味が違うなと思った。例えば、「中江藤樹」という人について調べると、辞書で満足しない結果が出て、Wikipediaで調べて、朱子学や陽明学について調べ出して、元の話を全然読み進められないということが少なくない。あと紙の辞書はよくも悪くもページをめくって探すという動作が働くので、語句を見つけた時に感動がある気がする。また、この時の語句の解説が心地よいのだ。例えば、「方丈」と調べると、①一丈四方。四畳半の広さの部屋、②禅宗などの長老・住持の部屋。転じて、住持。住職。と書いてあって、語句の成り立ちがサッと思い浮かぶ。
よくよく考えると、スマホが登場するまでは、少なくとも本ばかり読んでいた大学生の頃はすぐ手の届くところに広辞苑が置いてあったのです!なので、なんか懐かしくも新鮮な気持ち。ただ1点だけ残念なところを挙げるとすると、中年になり老眼の兆候が出始めている人(40歳になるともう出る)に一冊版の文字の大きさは厳しいです。分冊の「机上版」もしくは書店で確認してからの購入をオススメします。
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