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和菓子のことを語る

春の気きざす室蘭で伝説の桜餅を手に入れた…!

長命寺式というのか、粉物の皮でくるっと餡を巻いた形の桜餅は北海道に無いと思っていた。北海道で桜餅といえばふつうは米のつぶつぶが残った感じのやつだ。存在を知ったのはたしかはてなハイクだったのではないかと思う。いつか食べてみたいと何年も前から思っていた。それが室蘭の老舗「富留屋」にあるらしいと知ったのは昨年の四月頃だったか。今日の機会を虎視眈々と狙っていたのだ。

さて、この時期なら出してはいるだろうけど、売り切れていたらどうしようかと思いつつ、東室蘭駅から北へ歩き中島地区へ向かう。小さい二階建て店舗の下を半分だけ使ったこちんまりとした支店が出ている。ここに、あった。伝説の桜餅が。

桜のいい香りが蓋を取る前から漏れてくる。

小麦粉と求肥粉を使った皮は少しむちっとしている。絶妙になめらかなこしあん。素朴でありながら上品。交通費をかけても買いに行く甲斐あり!