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おやつのことを語る

日糧「中華饅頭」。北海道ではふつうの菓子であり特に盆や彼岸の時期には目にすることが多い。材料はだいたいドラヤキ。しかしこの形でしか感じられない味があると思います。


中華饅頭ってフレンチドッグみたいに道民が適当にでっちあげたものだと思っていたし、そう言っていたのだけど、実はもっと由来が古いらしい(お詫びして訂正します。)。HBC の番組で取り上げられていた。

【知ってる?】これが北海道の中華まんじゅう?そこには江戸時代から伝わる驚きのルーツが!・・・もんすけ調査隊(今日ドキッ!2023年1月12日放送)

(起源は結局ヨクワカランということにはなっている。)

嘉永五年(西暦1852)に京都で刊行された『鼎左秘録』という砂糖の本(?)に、「カステイラの方」に続けて、「中華饅頭」というものが載っている。生地の混ぜ方が「カステイラの方の通り」とあり、南蛮菓子の系統に属するものと意識されていたかもしれない。この生地を「流し焼き」にして餡を包むとある。

卵入りの生地を中花種と呼び、それで作るから中華饅頭だというのも、そもそもその生地をなんで中花種と呼ぶかハッキリしない。思うにこれは卵を使うことが南蛮菓子風なので、トウガラシやトウナスの唐、モロコシキビのモロコシのように、漠然と海外から来たものという感じで「中華」種なんじゃないか。と思いました。