ふと思い出した、前に働いていた会社の社長の飼い犬、春さん。
庭で放し飼いにされているんだけど、時々社長が家に上げる。
はじめは五センチほどの木枠でリビングの一角を囲い、ここより先は進入禁止!と。
最初は木枠の中におとなしく座っていた。
二週間後、木枠に前足をかけて座るようになり、「あっ!」の声に急いで足を引っ込めるを繰り返した。
そのうち家族も、まぁ木枠に前足がかかるくらいではなにも言わなくなると、上半身を乗り入れるという知能戦を繰り返し、数ヶ月後にはこたつでくつろぐ犬になっていた。
春さんの勝ち!
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