昨日ランチの場で一緒になったオーストラリア人家族、祖父母に夫婦に、五歳くらいともう少し年が上くらいの少女ふたりだった。
二人掛けのテーブルふたつをつけた席に座っていた私たちが、ひとつを隣の四人掛けのテーブルに付けると、見ていた少女がどうもありがとうと笑顔でこちらを見た。
プラチナブロンドに、ブルーグレイの瞳にすんなりした手足。月並みだけど天使のようなうっとり見とれる美少女たちだった。
それをみる祖父母も両親も笑顔で、同じようにありがとうと笑いかけてきた。
日本を楽しんでってくれたらいいなと思った。
だがしかし、少女よ。
テーブルのナプキンを、おじいちゃんおばあちゃん…と、覚えたばかりだろう日本語で呼び掛けながら配っていたが、おばあちゃんとお母さんが逆だったぞ。
日本から帰る前に気づくかな?
それくらいなら教えてあげることは出来たと思うが、それ以上話しかけられたら説明できる英語力がないので、黙って聞いていたのだった。