【今見テ】【父】
岩手県の豪雨で、停電のため避難勧告が届かない家があると、民生委員が高齢者宅を訪問して注意を促してた。
当地で豪雨の水害が起きたとき、防災無線は何度も何度も注意を促すけど、バケツをひっくり返したような雨で何を言っているのか全然聞こえない。
当時父は民生委員で、自宅も避難指示が出ていたけど、そのまま出かけて行き高齢者宅を訪問して、自分の車で避難所場所へ連れて行ってた。
一晩帰宅しなかった。
弟も職場から呼び出され、二晩帰宅しなかった。
母は一旦おばあちゃんを叔母の家に連れていき、犬を連れに家に帰ろうとしたら通行止めになって家には戻れなくなった。
近所にいた父が、物置の中に停めてあった軽トラの荷台に犬を括り付けた。
そしてまた避難所へ戻っていった。
ほかにもさ、敬老会のために準備したり、高齢者を日帰り温泉へ連れていく行事のためにバリアフリー度を下見に入ったり、行事の際には送迎したり、まあよく動き回っていたよ。
んで、自分が敬老会に招待される年になったら、そんなもんに行けるか!って断固として行かなかないの。
年寄扱いするな!と。
まあなんというかさ、私の父はそんな父だったのですよ。
雨のニュースで思い出したんで書いた。
