氷が割れる恐怖は、小学生の頃の校庭のスケートリンクから。
校庭を土止めして水入れて凍らせたリンクは、端の方に薄いとこがあって、どこまで薄いとこに近寄れるかって度胸試しをする男子が毎年何人も落ちるのだった。
まあ、グランドのリンクなんて、落ちてもせいぜい膝程度。
運が悪けりゃお尻まで濡れるけど。

落ちる恐怖よりマイナス10℃以下の場所で水に濡れるのが、遥かに恐怖だった。
着替えなんかないし。休み時間にストーブに張り付いて乾かすしかないの。あとはひたすら我慢して自然乾燥。
あー、やだやだ。つまらぬ競争して冷たい思いはしたくない。

しかし。
その何年か後に、テレビでやっていたオーメンを見て氷が割れる恐怖は決定的になったわ。
ダミアンと男の子が凍った池の上にいる。
ダミアンがその能力で男の子の足下の氷を割るのよ。
落ちた男の子は氷の下に入り込んでしまい、大人が氷を割って助けようとしても、下をどんどん移動してしまい、間に合わないで死んでしまう。

あれ、恐怖だったわ。
氷の下からのカメラアングルも確かあって、氷の上に太陽が見えるのに、頭上の分厚い氷は割れない。
あの恐怖といったら！

ので、諏訪湖が凍っても私が乗ってみるとは、波打ち際のような場所のみ。
いきなり水深のある岸壁になっているとこや、沖には絶対に近寄らない。

オーメンの恐怖