思い出したこと
おばあちゃんのお葬式の時の葬儀社の担当者
まだ20代後半から30代と思われる、体育会系爽やかイケメンで、最初に来た時には正直、このひとが葬儀社のひと?って。
こんなに若い担当者で大丈夫かしらと思った。
ら、若いのがプラスに転じて、打ち合わせの時に、昔はこうだっあみたいですけど、今はこういう方も多いですとか、いかにもな儀式的なとこは簡素化してくれたり、お父様のときのがあるのなら、それはそのまま使いましょうなどと提案してくれて、とても助かった。
親戚も集まった、一連の流れの説明の時にも、角が立たないように「こういうやり方もありましたが、今回はこちらを提案させていただきました」って言ってくれるので、昔ながらのやり方をよしとする親戚たちも、なんか納得しちゃうんだった。
なによりすごいと思ったのは、納棺の時のお仕度に、やっぱり時間が経っているからうまく仕度させてあげられないと、すぐに手を出して手伝ってくれて、まあ職業柄当たり前なのかもしれないけれど、なかなかできる仕事じゃないなあと思ったの。
私たちは家族だから、おばあちゃんの体に触れることに抵抗はないけど、初めて会ったおばあちゃんの体に触れられるってすごいなあって。
正直に言うとね、私は嫌だったの。
温かいおばあちゃんの体しか知らなかったから、冷たくなったおばあちゃんの体に触るのが怖かった。
だから、余計に彼がすっと手を出して手伝ってくれることに感心してしまったのよ。
ところで、ふと振り返ると姪がにこにこ話していることが何回かあって、ナンパされてないでしょうね?と言ったら、近くにいたから手伝ってと言われて手伝っただけだよ~と。
ホントか?
そして、姪が大学に帰るために駅へ送ったんだけど、別れ際に「ゆきちゃん、イケメンに会ったら独身か聞いといて」と言い残しやがりました。
お供物の花台を取りに来るとは思うけど、私は実家にいるわけじゃないからなあ。
自分で聞きなさいよ。
名刺の写真送ってあげるから。