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紀野小梅のことを語る

気を失いそうになるくらいおなかが痛かったので、家事を放り出して横にならせてもらった。
よりによって、夫が泊まりの出張でいないときに痛くならなくてもいいのに。って、そもそもこんなに痛くなるのがおかしい。私の体はおかしい。激痛に朦朧としてたら、娘が添い寝してきて言った。
「ここにいるから、だいじょうぶだよ」
ポンポン、と優しく背中を叩いてくれて。
ああ、なんかもう、思わずほろりと来てしまった。そしたらティッシュの箱を持ってきてくれて、使ったら捨ててくれた。
薬が効くまでの辛抱だけど、起き上がれなくて、気づいたら寝てしまっていた。娘も。
こんな時間から寝かせてしまって、遊んでやれなくて申し訳ない。ちょっと休憩したら、頑張らないと。